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医療ビッグデータ・コンソーシアム

医療ビッグデータ・コンソーシアム

2015.11.30

文部科学省 審議官(現 事務次官) 土屋定之 氏
文部科学省 審議官(現 事務次官) 土屋定之 氏

7月10日(金)に砂防会館別館立山で開催した「医療ビッグデータ・コンソーシアム第4回ライフサイエンス部会」では、文部科学省審議官(現・文部科学省事務次官)の土屋定之氏による講演が行われた。講演タイトルは「COIプログラムにおけるコホート研究によるデータ活用の取組」。

COI(center of innovation)プログラムとは、10年後にどのように社会は変わるべきか、人は変わるべきかを想定し、そこからバックキャストして取り組むべき課題を選定したもので、現在18のプログラムが進行している。この18プログラムのうち7プログラムがコホート研究をしており、土屋氏も「COIプログラムでは、コホート研究のデータ、革新的研究成果も活用し、産業界の主導による新たなビジネス、サービスによるイノベーションを創出したい」と語った。

土屋氏が事例として挙げたのは弘前大学のCOI「真の社会イノベーションを実現する革新的『健やか力』拠点」(プロジェクトリーダー:工藤寿彦氏・マルマンコンピュータ常務取締役)と、東北大学のCOI「さりげないセンシングと日常人間ドックで実現する理想実現と家族の絆が導くモチベーション向上社会創生拠点」(プロジェクトリーダー:高山卓三氏・東芝ヘルスケア社ヘルスケア医療推進本部ライフサイエンス部部長)の2拠点だ。

弘前大学のCOIでは、弘前市岩木地区の住民を対象に「頭のてっぺんから足先まで」600項目のデータを取り、「どのような因子がどのような疾患に関係しているのか」分析している。そのデータを基に健康のために何をすればよいかを導き出す。

また、東北大学のCOIでは、地域儒民コホートとして既に8万6000人の住民コホート対象者のリクルートを済ませており、それ以外に祖父母、父母、息子や娘の3世代コホートとして7万人調査を予定している。特徴的なのはゲノム解析に日本人向けに最適化したDNAアレイ「ジャポニカアレイジェノタイピングサービス」を使用する点だ。

さらに2015年からはCOIコホートと他のコホートとの連携も推進されており、弘前大学のCOIは久山町研究として知られる久山コホートと連携して、特に認知症の発症に関する制度の高い予兆研究を開始している。

COI間の連携としては、センシングに関してワークショップが開催されており、東北大学のCOIからは非接触で脈拍測定ができる画像センサの開発例が、大阪大学のCOIからはパッチ式EEG(Electroencephalogram・脳波)センサの開発例が報告されている。